台所の棚を作るために金槌をお店に買いに来にいったら、店員の勧めるままに「多目的な工具の工場を造る工場の工場」を買うことになってしまった、というお話し。とても笑えるジョーク(むしろ皮肉か)ではあるが、それだけ身近に似たような話が溢れていると言うことだろう。プログラマにありがちな「抽象化症候群」に対する自戒としてメモしておく。
Jenaの開発元であるHP Labs Semantic Web Programmeから、RDFではない「構造化された情報」をSPARQLでクエリ可能にする(つまりRDFの様に見せかける)ためのマッパーが公開された。SquirrelRDFと名付けられたこのプログラムはSourceForgeからダウンロードできる(現時点ではJenaのプロジェクトページには掲載されていないようだ)。
Version 0.1ではRDBとLDAPのデータをSPARQLでクエリ可能な形にマップすることが可能となっている。クエリ方法は、同グループがこれまでに公開してきたJosekiと同様に、Javaのパッケージに直接アクセスするか、リモートに設置してHTTP経由のSPARQLクエリを使用することになる。
SquirrelRDFを使えば、世の中に大量に有るであろうRDBに保存された既存のデータがSPARQLでクエリ可能となる。また、新規データに関しても、信頼性の確保や、RDFに対応しないアプリケーションからのアクセスが容易となるだろう。
なんだか凄そうなのでメモ。Mediawiki(WikipediaのWikiエンジン)にSemanticな情報を付加するための拡張を行おうとしているらしい。オントロジーが必要になる場面では「Wikipediaから持ってきましょう」という話が良く出るような気がするが、もしこの拡張によりそれが実現されればSemanticWebにとって大きな前進となるかもしれない。
斜め読みした感じだとSemanticな情報の記述にはmicroformats的なアノテーション方法が採用されているようだ。どちらかといえば、RDFグラフを書くというよりも、予め用意されているオントロジーの語彙をWiki記法で埋め込んでいく感じに近い。また、アノテーションだけではなく、アノテーションで埋め込まれた情報を検索して表示する手段も用意されているらしい(SPARQLは使わないらしい)。ちなみに、WWW2006でプレゼンテーションを行う予定らしいので、機会があったら見に行きたいと思う。気がついたらもう終わってましたね。
やはりRDFaのような、RDF埋め込み型のアプローチはこういったアノテーションには向いていない気がする。ある意味では、HTMLすら書くのが面倒でWiki記法を使う事を考えると、Semanticな情報に対しても同様の簡易的な記法が好まれるのは間違いない。そう考えると、もしかしたら今後は「入力は簡単なWiki記法、表示は使いやすいRDFa」のような棲み分けになっていくのかもしれない。
Wikipediaといえば、似たようなものとして「はてな」のキーワードが(性質は大分違うが)思いつく。はてなは色々なサービスが協調して動いているので、同じような仕組みが用意されるとなかなか楽しいかもしれない。Web4.0的アプローチとしてはてなには是非ともSemanticWebを推し進めてもらいたいところだ。