更新

はてなワールドの居心地が良くない理由

あんまり遊んでないけど、取り敢えず1つだけはてなワールドの駄目な点を挙げておく。

それはなにかといえば、視界だ。

はてなワールドを見ている「カメラ」は画角が狭い(焦点距離が長い)、言い換えれば望遠よりの設定である。にもかかわらず、無理して広い範囲を画面内に納めようとするから、カメラが自キャラからやたら遠いところにあるように感じてしまう。さらに、望遠レンズの特性として、いわゆる「奥行きが圧縮される」現象が起きる。これにより、キャラクター同士が離れていても近くにいても、大きさの変化があまりない状態になる。

もう1つ、カメラの位置が低すぎるうえに、地面に対する角度が浅すぎる。言い換えれば地平線が画面内で下過ぎる。これが何を意味するかというと、多くのキャラクターが画面内にいる場合に、キャラクター同士が重なる面積が広くなるということだ。さらに、前述の画角の問題により、キャラクターのサイズ非による距離の測定が困難な状態において、距離感の大きな基準となるべき「地面」が殆ど見えないため、距離感が完全に消失している。これらの理由により、多くのキャラクターが画面内に存在する状況になると、はてなワールドは途端にガヤガヤとした画面になってしまう。なお、はてなワールドにおける「ズーム」機能はたしかにカメラの位置は高くなるのだが、角度がそのままなため、全然地面が見えない。

これらの問題は、たとえば、はてなワールド はじめてガイドに掲載されているスクリーンショットを見ても分かるだろう。中央の自キャラと左右のキャラがものすごく狭い範囲に密集しているように見える。多少大きさが違うため、一応「奧にいるんだろうな」ということは分かるが、なんだかとても落ち着かない。いわゆる「パーソナルエリア」に踏み込まれているような、そんな気分にもなる。

この、「距離感」という概念は仮想世界を構築する上で大きな役割を果たす。例えばチャットゲーとして未だに根強い人気を誇るラグナロクライン(RO)の場合、地平線は画面の彼方にあり、画面内には地面しか存在しない(カメラがほぼ真下を見下ろしている)。実際にゲームをやったことが有る人ならば分かる事だが、高い位置からの俯瞰による「距離感」の認識のおかげで、ROの世界では「1画面の範囲に複数のグループが固まっている」という状況が日常的に発生する。画面中央にいる自分のグループの他に、例えば画面右に6セルぐらい離れた場所で他のグループがワイワイチャットをしてたりするのである。これは距離感により「場」がそこに作られているからであり、たとえ同じ画面内にいようとも、距離が離れていて「場」が違うキャラクターの事は気にならないのである。

と、ここまで書いて眠くなってきたので、もう箇条書きのまとめでいいや。

というわけさ!