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Wikipediaをオントロジーの土台にするプロジェクト

なんだか凄そうなのでメモ。Mediawiki(WikipediaのWikiエンジン)にSemanticな情報を付加するための拡張を行おうとしているらしい。オントロジーが必要になる場面では「Wikipediaから持ってきましょう」という話が良く出るような気がするが、もしこの拡張によりそれが実現されればSemanticWebにとって大きな前進となるかもしれない。

斜め読みした感じだとSemanticな情報の記述にはmicroformats的なアノテーション方法が採用されているようだ。どちらかといえば、RDFグラフを書くというよりも、予め用意されているオントロジーの語彙をWiki記法で埋め込んでいく感じに近い。また、アノテーションだけではなく、アノテーションで埋め込まれた情報を検索して表示する手段も用意されているらしい(SPARQLは使わないらしい)。ちなみに、WWW2006でプレゼンテーションを行う予定らしいので、機会があったら見に行きたいと思う。気がついたらもう終わってましたね。

やはりRDFaのような、RDF埋め込み型のアプローチはこういったアノテーションには向いていない気がする。ある意味では、HTMLすら書くのが面倒でWiki記法を使う事を考えると、Semanticな情報に対しても同様の簡易的な記法が好まれるのは間違いない。そう考えると、もしかしたら今後は「入力は簡単なWiki記法、表示は使いやすいRDFa」のような棲み分けになっていくのかもしれない。

Wikipediaといえば、似たようなものとして「はてな」のキーワードが(性質は大分違うが)思いつく。はてなは色々なサービスが協調して動いているので、同じような仕組みが用意されるとなかなか楽しいかもしれない。Web4.0的アプローチとしてはてなには是非ともSemanticWebを推し進めてもらいたいところだ。