HTTP Vocabulary in RDFのWorking Draft第1版が公開

この草案では、HTTPとURI関係のボキャブラリ(RDFクラス)が定義されている。

HTTPのボキャブラリ(http://www.w3.org/2006/http#)にはhttp:GetRequesthttp:PostRequestをはじめ、http:Responseなど、HTTP1.1(RFC2616)で定義されているリソースが網羅されている。今後RDFでHTTP上のやりとりを記述する場合は、このボキャブラリを使用することになるだろう。

なお、RFC2616およびRFC4229で定義されていない独自のヘッダーフィールドに関してはhttp:additionalHeaderプロパティを使用して表現することになる。この場合、フィールドの内容はRFC822に従う必要があり(X-などの名前を付けるなど)、専用の名前空間(http://www.w3.org/2006/rfc822#)が用意されている。

URIのボキャブラリ(http://www.w3.org/2006/uri#)にはuri:uriというURIを表すクラスが用意される。このクラスは「URIそのもの」を表すクラスであり、「URIの示すリソース」のクラスとは無関係であることに注意すべきである。草案中のサンプルコードの通り、前述のHTTPボキャブラリとの組み合わせて使用されるのが主目的となるだろう。

具体的なユースケースとしては、WEB上に存在するリソースのテスト結果を報告する際や、WebApplicationの開発などが上げられている。