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濃い鉛筆用の消しゴムを比較してみた
所用で濃いめの鉛筆を使う必要があったのだが、筆箱に入っていたMONO消しゴムだとどうにも消えにくい。調べてみたところ他に良さそうな消しゴムが有ったので、幾つか買って実際に使ってみた。
今回買ったのは6個。最初からあったMONOと合わせて7個で比較を行う。定性的な比較を行うのは面倒なので、全て私の主観である。筆圧や紙、鉛筆の種類によっては結果が異なるかもしれない。
以下が実験対象である。堅さと消しカスのまとまり具合についてはMONOを基準に記述してある。
メーカー | 品名 | 堅さ | 消しカス |
---|---|---|---|
TOMBO | MONO | 普通 | 普通 |
STAEDTLER | rasoplast | 堅い | 細かい |
Pentel | Hi POLYMER | 普通(若干堅い) | 普通 |
PILOT | FORAM ERASER | 堅い | ほそくまとまる |
PLUS | AIR-IN | 普通 | 普通 |
PLUS | AIR-IN SOFT | 柔らかい | まとまる |
PLUS | OMNI 2B〜6Bに最適 | 柔らかい | まとまる |
さて、まずは4B鉛筆を一般的なコピー用紙に用いた場合の消え具合を調べた。結果をまず述べてしまえば、以下の3つが比較的良い消え具合だった。
- PLUS AIR-IN
- PILOT FOAM ERASER
- PLUS OMNI
1つを除き、その他の消しゴムも当然消えないことはないのだが、この3つに比べると消すまでの労力に差が出る。そして、STAEDTLER rasplastは全く持ってお勧めできない。濃い鉛筆に対してこの消しゴムはあまりにも無力である。
上記3つのうち、PLUS OMNIが1番柔らかい。それ故か若干鉛筆の汚れが伸びてしまうことが有るので注意が必要である。PLUS AIR-INの消し心地はMONOに近い。良く消えるMONOという雰囲気である。PILOT FOAM ERASEの消し心地はイメージとしては砂消しに近い。もちろん紙を傷めることはないのだが、サラサラとした消し心地がなかなかよい。
一応絵を描く人の為に、クロッキー帳(marumanのSketch Book)でも試してみた。結果はコピー用紙の物と変わらなかった。
つぎに6B鉛筆であるが、これも結果は4Bに近い。ここまで濃くなると、PLUSのAIR-IN SOFTも消えやすくなってくる。逆に、Pentel Hi POLYMERは汚れが伸びやすい。また、STAEDTLER rasoplastはやはり役に立たない。
2Bの0.3mmの芯を使ったシャープペンシルでも実験してみた。正直これに関しては、どれを選んでも大差ない。これぐらいの濃さだとSTAEDTLER rasoplastも良く消える。むしろ軽く消せて良いぐらいである。
消し心地としてはSTEDTLER rasoplastとPILOT FOAM ERASERは似た傾向である。堅いがサラサラとしていて力を入れなくても消える。他の消しゴムはMONOに近く、それなりにしなる。
以上の結果から考えるに、私の個人的なお勧めはPILOT FOAM ERASERとPLUS AIR-INNである。この2つはどの芯の濃さに対しても安定して使用することが出来る。あとは消し心地の違いなので、実際に手にとって試して貰うのが良いと思う。
余談ではあるが、細かい修正を行うのであれば、これら全てよりもノック式のMONO zeroが圧倒的に有利である。2.3mmのペン先(消しゴム先?)は段違いに精度の高い修正を可能にしている。MONO Zeroを購入する前はPentelのCLIC ERASERを使っていたのだが、それと比較してもなおMono zeroの方が使いやすい。絵を描く人などには特にお勧めしたい。