SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryを買って10ヶ月ぐらい使った
Alpha 7C用の標準ズームレンズとして、SIGMAの28-70mm F2.8 DG DNを買ってから10ヶ月ぐらい使ったので、簡単に感想を書いておく。
Alpha 7Cはレンズキットで買ったので、FE 28-60mm F4-5.6が付いてきた。スペック的にあまり使い道の無さそうなレンズではあるものの、たまたま店頭にレンズキットしか在庫がなかったので、「サイズ感は悪くないし、なにかの役に立つだろう」と考えて、そのまま購入してしまった。しかし、実際に使ってみると、案の定「別にいらないなぁ」という感じで、結局は早々に手放すことになった。F4通しですら無いので背景がボケないし、テレ端が60mmというのも物足りない。沈胴式なので、毎回ズームリングを操作しないと撮影状態にならないのも面倒だった。
SIGMAの28-70mm F2.8 DG DNは、Eマウントのフルフレーム対応F2.8標準ズームレンズの中では最軽量で、470gしかない。似たようなスペックのタムロンのレンズよりも軽量で、全長も1cmぐらい短い。
メーカー | モデル | 重さ | 全長 |
---|---|---|---|
ソニー | FE 24-70 mm F2.8 GM | 886g | 136mm |
SIGMA | 24-70mm F2.8 DG DN Art | 830g | 124.9mm |
ソニー | FE 24-70 mm F2.8 GM II | 695g | 119.9mm |
タムロン | 28-75mm f/2.8 Di III VXD G2 (A063) | 540g | 117.6mm |
SIGMA | 28-70mm F2.8 DG DN | 470g | 103.5mm |
私の場合、普段は単焦点レンズをメインに使っていて、ズームレンズは「念の為バッグに入れておく」ぐらいのことが多いので、軽くて小さい方が使いやすい。個人的にSIGMAのことも好きなので、今回は28-70mm F2.8 DG DNを選んでみた。
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DNの良いところ
F2.8の大口径
背景がボケたそれっぽい写真を取ることができて嬉しいし、室内でもシャッタースピードに余裕が出るのが助かる。ボケ味も結構良いほうだと思う。
軽くて小さい
F2.8通しなのに500g以下というのはすごいし、全長が短いのでバッグへの収まりも良い。持ち出すのが億劫になると防湿庫で眠ってしまうので、サイズ感は画質よりも重要かもしれない。
安い
F2.8通しなのに安い。GMレンズの半額以下で買うことができる。
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DNの気になるところ
ズームロックスイッチがない
カメラをPeak DesignのCapture Clipでぶら下げていると、少しレンズが伸びてしまうことがある。
フードが微妙に大きい
本体に比べて妙にフードがかさばる気がする。フードを外すときに妙に硬いことがあるのも少し気になる。
全体的な画質は私の用途では必要十分以上に感じられる。厳密に言えばワイド端に比べてテレ端が甘くなる傾向があるのと、四隅の解像度に注意が必要らしい。ただ、人物撮影で使っている分には常時開放で撮っていても、画質の劣化が気になることは無いように思う。
ワイド端が28mmなので24mmに比べると広角側が足りないかというと、私の場合は28mmすらあまり使うことがないので、今のところはあまり困っていない。4mmの我慢で200gから300gも軽くなるのであれば、個人的には悪くないトレードオフだと思う。
この大きさでF2.8通しというのはとても使いやすいし、コストパフォーマンスの面から言っても、アマチュアが使う標準ズームレンズとしては最適だと思う。