Ruggardの80L防湿庫を買った

日本で買った防湿庫は電源が100Vにしか対応していなくて、アメリカに持ってきてからはただの箱として使っていた。最近また新しいレンズが増えてきたので、せっかくなので防湿庫を新調した。

米国だと防湿庫のブランドはRuggardが良く売れているらしく、B&HでもAmazonでもこのブランドが出てくる。郷に入っては郷に従えということで、今回は80Lのものを買ってみた。値段は$240ぐらいだった。

Ruggardの80Lモデルは幅が広い作りになっていて、内部は2層になっている。80Lも容量があるので、ぎちぎちに詰めればかなり量の機材を保存できる。ただし、仕切り板が引き出しになっていないので、レンズを立てて奥から手前まで並べて収納すると、奥の方のレンズを取り出すのが大変になる。90Lは縦長で引き出し式トレーになっているので、こちらのほうが使い勝手が良いかもしれない。ただ、レビューを見ると、トレーがプラスチック製で若干心もとないらしい。

この防湿庫の製造元は色々なブランド向けにOEMをしているらしく、AdoramaのSligerというブランドの防湿庫も同じ製品のように見える(Ruggardより安いようだ)。日本国内で入手できるIDEXやHOKUTOの防湿庫も、ボタン回りを見るに、同じ製造元かもしれない。

防湿庫としての性能は可もなく不可もなくで、使い始めて一晩ぐらい放置すると設定した湿度まで下がっていた。そのあとは扉を開けると一瞬湿度が上がるものの、比較的すぐに元の湿度に復帰するようだ。除湿の仕組みとしては、おそらくペルチェ式だと思うのだが、除湿性能は問題なさそうに見える。

一点使いづらい点として、内蔵されている湿度計の表示を信用できないという問題がある。そもそも仕様からして許容誤差が±7%なので、高精度を期待すること自体が間違っているのだが、手元のものは常時5ポイント程度、高い方向にずれているようだ。とはいえ、ずれ幅はほぼ一定なので、それを理解したうえで使う分には問題はなさそうである。仮に誤差に気が付かずに使っていたとしても、5ポイントぐらいであれば実用上は問題ないとも考えられる。

なお、製品仕様上は110V-240V対応になっていたが、付属のACアダプターの表記は100V-240Vであった。残念ながPSEマークはついていないようだ。