Think Tank Photo Darklight 25Lを買った
FE 50-150mm F2 GMを快適に使うために、Think Tank PhotoのDarklight 25Lを買った。
カメラはレンズフードを付けたままバッグに入れたい
FE 50-150mm F2 GMはとても良いレンズでかなり高頻度に使っている。このレンズの唯一の欠点が嵩張ることで、特にレンズフードを付けた状態だと普段使っているバッグには全然収まらない。
普段カメラを持って出歩くときは、ストラップかSpider Holsterでぶら下げているので、頻繁にバッグへ出し入れすることはない。ただ、車を運転するときに助手席が空いていなければ後部座席やトランクに置くし、日本で混んだ電車に乗るときも、カメラをさっとバッグにしまいたい場面がある。
カメラをバッグにしまうときは、できればフードを付けたままがいい。レンズキャップを付けて、フードを逆さまに付け直して、という手順を毎回やるのはかなり面倒に感じる。バッグを開けてカメラをそのまま収納できるのが一番良いし、レンズキャップもフードもそのままであれば、カメラをバッグから取り出したらそのまま使えるという利点もある。
サイドアクセスよりもトップアクセス
最近のカメラ用バックパックはサイドアクセスが主流で、「バッグを下ろさなくてもカメラが出し入れできて便利」ということになっている。ただ、レンズが大きめだと実際の使い勝手はかなり悪くなる。
まずバッグの横幅の限界で、FE 50-150mm F2 GMのような長いレンズをフード付きで横向きに収めること自体ができない。かといって縦に収納するには開口部が小さすぎる。しかも、片手でカメラを取り出しながらストラップを何とかするのも難しいし、後述する「レンズフードが引っかかって引き出せない問題」もある。サイドアクセス付きのバックパックを使いつつも、結局は背面アクセスしか使っていない人も多いのではないだろうか。
そんな理由から、今回はトップアクセスができるバックパックから選ぶことにした。トップアクセスならバッグを床や膝の上に置きさえすれば両手でカメラを取り出せるし、長いレンズでもフードを付けたまま縦に格納できる。
FE 50-150mm F2 GM以外にレンズ2〜3本を持ち運ぶとなると、容量は20L〜25Lくらいになる。信頼できそうなメーカーから出ているトップアクセスのバックパックは案外少なくて、今回買ったThink Tank PhotoのDarklight以外だと、TenbaのAxisとSolstice、CompagnonのADAPTくらいしか選択肢が見つからなかった。
- Compagnon ADAPT: 見た目は一番好みだったが、インナーケースの容量が18Lなうえに深さが足りず見送り。
- Tenba Solstice: 見た目は悪くないが、普段使いで邪魔になるウエストベルトが取り外せないのが難点。
- Tenba Axis 24L: Darklight 25Lと構造はよく似ているが、Darklightの1.54kgに対してAxisは2.1kgもある。
見た目は似ているのに500g以上も差があるなら、軽さを取ってDarklightに軍配が上がる。
レンズフードが引っかかってカメラを引き出せなくなる問題
サイドアクセスでもトップアクセスでも、中身をギチギチに詰めると開口部からカメラが出し入れできなくなってしまう。特にレンズフードが厄介で、限られたスペースを有効活用しようとレンズを互い違いに並べると、レンズ同士が障害物になってしまい、結局バックパネルを開けないとカメラが取り出せない。
この問題を避けるには、レイアウトにかなり余裕を持たせる必要がある。Darklightで言えば、機材を収めるだけなら20Lでも足りるのだろうが、FE 50-150mm F2 GMを付けた状態でストレスなく抜き差しするには、遊びを多く取れる25Lにする必要があった。
Think Tank Photo Darklight 25Lの第一印象
全体の作りはしっかりしていて安っぽさはない。ただ、見た目がタクティカル寄りなので日常には少し馴染みにくい印象をうける。その分、よくある黒ナイロンのカメラバッグに比べると「カメラバッグ感」は薄まっているとは思う。。オフィスに持っていけるデザインかというと、普段着ならともかくビジネスカジュアルだと厳しいかもしれない。
サイズ感としては、「ギリギリ日常使いできる」というよりは「ちょっとだけ大きすぎるかな」くらいだろうか。結構な厚みがあるので普通のバッグよりも威圧感がある。普段使っているAerのCity Pack Pro(24L)と比べても一回り大きい。もう少しコンパクトな方が好みではあるけれど、レンズの出し入れを優先した結果なので仕方がない。
実際の使い勝手
Darklight 25Lを買ってすぐに日本へ1週間ほどの旅行に行った。旅行中はSony α7R V(Falcamのケージ付き)にFE 16-35mm F2.8 GM II、FE 35mm F1.4 GM、FE 50-150mm F2 GMを入れて、総重量7kg前後の状態で観光地を歩き回った。
使っていて実感したのが、やっぱりトップアクセスの便利さだった。カメラを出し入れするために必要なスペースが最小限だし、両手を使ってしっかり出し入れできるので、大柄な機材でも無理がない。新幹線で膝の上にバッグを立ててカメラを出し入れしたり、車のシートやトランクに置いたままでも、自然な体勢でカメラを扱うことができる。混んでいる駅のホームでも足元のスペースさえあればサッとしまえるので、急いでいるときのストレスがかなり減った。
背負い心地は可もなく不可もなく、といったところだろうか。背面パネルもショルダーストラップも最初は硬い気がしたけれど、7kgの機材を入れて毎日歩いても体が痛くなることはなかった。MacBook Proも足して10kg近くなった状態で空港とホテルの間を移動したときも、重さは感じるものの大きな不快感なく担ぎ続けることができた。
カメラ以外の雑多な物は、トップパネルのファスナー付きのポケットにしまうか、フロントパネルの収納スペースにしまうことになる。トップパネルのポケットはマチが無いので大きなものは入れられないけど、レンズキャップやBluetoothイヤホンのケース、USB充電器とケーブルぐらいなら入れることができる。フロントパネルのほうもそこまでマチがあるわけでは無いので沢山のものは入らないとはいえ、パスポートをしまったり、ウェットティッシュやおやつといった小物をしまうことができる。収納がもっと欲しい人はMolleパネルにポーチを追加して対応することになる。
25Lでも上記の機材を入れてカメラの出し入れのために余裕を持ったレイアウトにすると案外スペースに余裕がない。カメラ機材のほかに上着や家族の荷物を入れようとすると、もう一回り大きいサイズのバッグが欲しくなるかもしれない(が、25Lより大きいバージョンは存在しない)。もっとも、カメラ以外の荷物の出し入れには背面パネルを開ける必要があるので、そもそもとして気軽に荷物の出し入れができないという問題がある。荷物が多い場合は、Molleパネルを使って外付けのポーチ類で対応するのがいいのかもしれない。
Think Tank Photo Darklight 25Lの良くないところ
毎日使っていると、細かいところで気になる部分も出てくる。
まずは、フロント側のMolleパネルがシリコン系の素材で出来ていて埃が付きやすいこと。しかも黒なので埃が目立つ。バックパネルを開けるときは毎回ここが地面に触れるので、ちょっと気になってしまう。冒頭の写真でも埃が目立つと思う。
また、意外なことにトップハンドルにクッションが入っていない。重い機材を入れた状態で持ち上げると、ハンドルが手に食い込む感じがある。市販のハンドルカバーを巻けば解決するとはいえ、ここは最初からクッションを入れておいてほしかった。
付属のディバイダー(仕切り)もいまひとつで、特に長いディバイダーの片方が使いにくい。途中に折り目が一切ないため、設置できるのが初期位置のみとなる。長さのバリエーションも少なくて、仕切り自体の強度もやや頼りなく感じる。今回は手持ちのNanuk 955のディバイダーが余っていて、高さもサイズもぴったりだったので助かったけど、バッグについてくるディバイダーだけだとレイアウトに苦労するかもしれない。
肝心のトップアクセスのパネルが微妙に開けづらいという問題もある。ファスナー自体はスムーズに開くのだけど、パネルを開けようとするとパネル内の補強材と背面の補強材が干渉してしまう。致命的というほどでは無いものの、片手で気持ちよく開けられないのは少し残念に感じる。恐らくは強度の関係でしょうがないのだろうけど、もうちょっと何とかしてほしかった。
総評
全体としては機材の出し入れが圧倒的に楽になり、買って良かったという気がする。25Lは毎日持ち歩くには少々大柄なので、16L版も買おうかなと思っている。